吉岡里帆、初の洋画吹替「納得いくまでやり直し」根底にある声優リスペクトの心
過去に映画『ハケンアニメ!』でアニメーション監督役を務めたこともある吉岡は、声優に対してリスペクトの心を持っており、「声優さんにお会いする時もすごく背筋が伸びるんです」と尊敬しきり。「だからこそ、相当な準備をしないと皆さんと一緒には戦えません。そのための努力だったら何でもしたい」といい、「スカーレットさんのお芝居をリスペクトしながら、低く声を当てていきました。少しでも甘さが声に出ていたら、テイクは全部やり直し。私も収録した声を聞かせていただき、高いと思ったら『もう1回やりたいです』とお願いして、録り直しさせていただきました」と一切の妥協を許さずアフレコに臨んだ。
そんな吉岡の原動力は、一体どこにあるのか?「いろいろな方たちに楽しんでいただきたいという思い。それに尽きます」と吉岡は回答する。「自分が何か頑張る時に、その先に誰かが喜んでくれたり、誰かのプラスになっているんだって思えることが私のモチベーションになります。『トランスフォーマー/ONE』に参加して、アフレコを行って、完成した本編を観た時、皆さんのパワーになるという確信があったので、この作品を自信を持ってお送りしたいです」 洋画吹替に初挑戦したことで「自分の殻を破れた」と達成感を味わっていた吉岡。『トランスフォーマー/ONE』から新たなシリーズ化にも期待がかかるが、「そんなことになったら幸せですよね。エリータ-1は歴史あるキャラクターで、知らない一面もありますし、彼女を深掘りしていく機会があればうれしいです」と早くも続投へ意欲を見せていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)