ボクシング=タイソン戦の「八百長」批判、ポール陣営が反論
(見出しを修正しました) [25日 ロイター] - 15日に行われたボクシングの試合で元世界ヘビー級王者マイク・タイソンに勝った人気ユーチューバーのジェイク・ポール陣営が、試合結果は八百長で、脚本に沿ったものだったという憶測に対して「誤りであり、根拠がない」と反論した。 このイベントは58歳のタイソンの復帰戦ということで注目され、テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムに7万2300人の観客を集めるなど総収益は1811万7072ドル(約28億円)に上り、動画配信大手「ネットフリックス」では最高6500万の同時ストリーミング再生数を記録。ポールが判定勝ちを収めた。 しかし、試合には批判の声も多く、殿堂入りボクサーのオスカー・デラホーヤ氏は「この試合がいかに演出されたものか、みんなが話している。私は脚本通りだったと思うし、タイソンは明らかに手加減されていたと思う」とソーシャルメディアに投稿。 さらに「私もファイターだから分かる。ジェイク・ポールは戦績に勝利を残すために金を支払ったんだ。次は誰と戦うんだ、ジョー・バイデン(米大統領)か。君は本物のファイターと戦わねばならない」などと苦言を呈した。 こうした批判に対し、ポール陣営は声明で「両選手は誠意をもって、試合に勝つことを目標に全力を尽くした。契約上で、またその他の制限は一切なかった。ボクサーたちは勝つために力を出し尽くした」と述べた。 さらに「スポーツでは悪口や憶測は一般的で、アスリートやプロモーターは無意味な解説やジョーク、意見を許容する必要がある」とした上で「だがファイターたちの全力を疑うような示唆は、彼らの努力とスポーツそのものに対する侮辱でもある」と主張した。