<佐倉綾音×福圓美里>「ヒロアカ」 お茶子とトガヒミコが対峙 「少女のエゴ」に込めた想い 「ずっと泣いていました」
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された堀越耕平さんのマンガが原作のテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」の第7期の第20話(第158話)「少女のエゴ」が、読売テレビ・日本テレビ系で10月5日午後5時半から放送される。麗日お茶子とトガヒミコが対峙するエピソードで、麗日お茶子役の佐倉綾音さん、トガヒミコ役の福圓美里さんが想いを語った。 【写真特集】ついにお茶子とトガヒミコが対峙 佐倉綾音×福圓美里 涙の収録
◇ついにこの日が来てしまいます
--「少女のエゴ」を原作で読んだ時の気持ちは?
佐倉さん 来たるべき日として頭の端っこで想像はしていたはずなのに、堀越先生の絵でそれを現実として突きつけられた時、ただ呆然として、ごちゃごちゃな涙を流すことしかできませんでした。肯定と否定が自分の中でうずまいて、それでも出会わなければよかったとは思えず、ただただヒロアカとの、トガヒミコちゃんとの出会いに感謝しました。
福圓さん これ以上ない素晴らしい結末に、トガの声優という以前に一読者として圧倒されました。トガちゃんが誰も傷つけず罪を償い社会で生きていくことは可能なのかとここ数年何度も考えたけれど、それは彼女を苦しめ続けた「大多数の普通」の枠に押し込めることになるし……もうご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、まだの方はアニメで彼女たちの生き様を見届けてくださったらうれしいです。
--アフレコまでにどんなことを考え、当日はどんな想いで臨んだのでしょうか?
佐倉さん この回のアフレコが来なければいいのに、とずっと真綿で首を絞められているような感覚があって、でもすでに苦しみの最中にある彼女たちの時間を、歩みを絶対に進めてあげなくてはならないという使命感もあって、心がぐちゃぐちゃなままスタジオに到着しました。福圓さんとは通路をあけた隣の席に座りました。隣だけど確実に溝があるその距離感が一番心地がよくて、アフレコに集中することができました。
福圓さん 原作に感動したと共に、これをいつか演るのかぁ……と思ったら正直プレッシャーで。あと終わりたくないのもありまして、なるだけ遅くなったらいいなあなどと思っておりました。当日はなんだかとても静かでした。心も頭の中も。スタジオも。戦いに行く時ってこんな感じなんですかね。不安がなかったわけじゃないけど、綾音ちゃんに会ったらいつもとまとっている空気が全然違くて、この人と真正面からぶつかれるのが楽しみでしかないと思えました。