篠山竜青・橋本竜馬がプロの技と心を子どもたちへ…88年組による初クリニック開催
■何をやるかではなく、どうやるのかを伝えるクリニックに
「88 Basketball Camp」はどのような経緯で設立に至ったのか尋ねると、橋本は「最初は3人でただ食事に行っただけでしたが、バスケの話になり、自分たちはバスケットに育てられたし恩返しができたらいいねと行動してみることにしました」と話し、篠山は「自分たちは身体能力も高くなく、また年齢を経て、やれることが限定されてきた中でも、ここまでなんとかバスケのトップリーグでプレーしてきています。その大事なところってなんだろうという部分を、子どもたちに伝える機会が必要じゃないかというところから始まってます」と続けた。 また「何を練習することが成長に繋がるかという情報は、今どこにでもあふれている時代です。そうした情報から学ぶことも大事ですが、88 Basketball Campではバスケを“どうやるのか”を伝えていきたいです。現役の自分たちが、どういう姿勢でバスケをやっているのかを肌で感じてもらって、成長のヒントにしてもらえたら」と、篠山はクリニックを行う上で大切にしたい想いを語った。 実際に声を張り上げ手を叩き、さながら試合でチームメートを鼓舞するかのような熱のこもった指導を行っていた篠山は「この取り組みで初めて自分たちで全部、準備も運営もやってみました。反省点は諸々ありますが、もっと良い取り組みにしていけるなという手応えを感じています。改めて、参加してくれた子どもたちには本当に感謝しています」と、初回クリニックを振り返った。 橋本は「さまざまな方の協力を経て、今回は原さんにつなげてもらった山口・鹿児島からクリニックをスタートしました。今後の1つの目標としては各都道府県を1つずつ周って自分たちの経験や想いを伝えていきたいです。まだまだ未完成な部分もありますが、バスケットボールに還元するためにも、後輩たちに何かを提供していく道を探っていけたら」と述べ、長年競い合ってきた同世代の仲間と共に新たな試みに挑めることを楽しく思っている様子が伺えた。 文・写真=AKUYAN
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