三菱製鋼、インド自動車用巻ばね合弁の生産能力倍増
三菱製鋼は9日、持分法適用会社であるインドの5S社(Stumpp Schuele&Somappa Auto Suspension Systems、本社・カルナータカ州ベンガルール)のチェンナイ工場で自動車用巻きばねの生産能力を倍増すると発表した。約6億円を投じて建屋拡張・設備増強を行い、設備の完成は7月を予定する。 5S社は現地ばねメーカーSSSS社(Stumpp Schuele&Somappa Springs)との共同出資により2014年に設立。三菱製鋼の主要顧客である日系自動車メーカーの現地生産拡大や部品の現地調達化ニーズに応えてきた。インドの新車販売は22年に日本を抜いて世界第3位になるなど、世界首位となった人口増や所得向上を背景に自動車市場が急拡大している。こうした需要の高まりに応えるべく、生産設備の増強を決めた。生産能力は約2倍に拡大する。