『スーパードンキーコング』発売30周年。3Dモデルを取り込んだ緻密で美しいグラフィックに思わずうっとり。現在も続く人気シリーズの初代作品【今日は何の日?】
※本記事は、2023年11月26日にアップした記事を再編集したものです。 ドンキーコングとディディーコングの強力タッグ! 【記事の画像(6枚)を見る】 1994年(平成6年)11月26日は、スーパーファミコン用ソフト『スーパードンキーコング』が発売された日。本日で発売から30周年を迎えた。 『スーパードンキーコング』は、任天堂から発売された横スクロールアクションゲーム。開発は『バンジョーとカズーイの大冒険』シリーズのほか、『ゴールデンアイ 007』などでも知られるイギリスのゲームメーカー、レアが担当している。赤いネクタイが特徴的なパワフルなゴリラの“ドンキーコング”と、赤い帽子と服がトレードマークのチンパンジー“ディディーコング”を操って多種多様な仕掛けが施されたステージのゴールを目指していく。 何と言っても目を引くのは、スーパーファミコンのゲームとしては最高峰の美しさを誇るグラフィックだろう。3Dモデルを取り込んで作られたキャラクターたちは、まるでCGアニメから飛び出したような滑らかな質感をしており、それがヌルヌルと動いたものだから当時のゲームファンたちはかなりの衝撃を受けたはず。緻密に描かれた背景はため息が出るような美麗さで、いったいどのような技術で作られたものなのか多くの人が不思議でしかたがなかったのではないだろうか。 ちょうど次世代機マシンであるセガサターンやプレイステーションが発売され始めたタイミングだったこともあって、筆者などは「スーパーファミコン、まだまだイケる」などと偉そうに考えていた記憶がある。 象徴的なジャングルステージのほか、トロッコのある鉱山や洞窟、古代遺跡、水中、それまでと打って変わった雪山など、大自然と人工物が混在するステージ造形が何とも言えない味わいだった。難度はやや高めであったが、樽から樽へ飛び移るといったエキサイティングな仕掛けの連続には思わず手に汗握ってしまったのではないかな。ドンキーとディディーをうまく切り替え、難局を乗り越えた際の達成感もなかなかのものだった。 使用されている音楽の評価も高く、スーパーファミコンの性能をフル活用したメロディーに酔いしれたユーザーも多かったはず。筆者は幻想的で透明感のある水中ステージの音楽がとくにお気に入りだった。 国内外で好評を博した本作は以降シリーズ化。非常にたくさんの続編が作られている。レースゲームやリズムアクションゲーム、アクションパズルなど、多数のスピンオフ作品も存在する。 本作をいま遊びたいなら、Nintendo Switch Onlineの加入者向けに配信されている“スーパーファミコン Nintendo Switch Online”が手っ取り早いのでおすすめだ(『スーパードンキーコング2』も遊べる)。ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンにも収録されているので、そちらでプレイするのもアリ。 さて、最近の世を騒がせているドンキーの関連情報といえば、まずひとつ目はUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)内のスーパー・ニンテンドー・ワールドにできる新エリア “ドンキーコング・カントリー”。つい先日、今年(2024年)12月11日にオープンすることが発表されたばかりなので、気になっている方も多いはずだ。そしてもうひとつは、2010年12月9日にWiiで発売された『ドンキーコング リターンズ』のHDリマスター版が、2025年1月16日に発売予定だということ。30周年のいま、ドンキーがアツイ! この大きなうねりに乗っかろう!