<秋ドラマ座談会>終盤見逃せない作品は? 目利きの編集部員が語り合う 神々の攻防に目が離せないドラマ、70年にわたる壮大な愛の物語 “托卵”妻も
「海に眠るダイヤモンド」(TBS系、日曜午後9時)は、明治の初めから戦後の高度成長期にかけ、石炭採掘で発展した長崎県の端島(軍艦島)と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、家族の物語。脚本・野木亜紀子さん、監督・塚原あゆ子さん、プロデューサー・新井順子さんのドラマ「アンナチュラル」「MIU404」(同系)、映画「ラストマイル」チームが手がけている。
D記者:映像の没入感がすごい。毎回毎回上質な映画を見せられているみたいで、心地よい疲労感を感じるほど。端島(軍艦島)には以前から興味があったが、このドラマを見て実際に行ってみたくなった。今は気付くと端島に関連する動画やテレビ番組を見まくっている。
A記者:第5話で現代のいづみ(宮本信子さん)の正体が朝子(杉咲花さん)だと分かってにわかに面白くなってきた。先週の第6話(12月1日放送)の最後に、いづみ(=朝子)は鉄平(神木さん)の行方を知らないことが分かり、じゃあ朝子は誰と結婚したの?となっている。1シーンたりとも見逃せない。
C記者:キャストの演技が自然すぎて、鉄平が朝子に告白したシーンなんて恋愛リアリティーショーみたいだった。第1話でリナ(池田エライザさん)が小舟で島を離れる際、抱きかかえていた赤ちゃんは第6話で産んだ子? 謎がさらに深まっていて、1回見ただけでは何か見逃しているかもしれないので、第1話から見返したい。
B記者:第7話(8日放送)では坑内火災が描かれるらしい。端島はどうなっちゃうんだろう。先が楽しみすぎる。
◇“托卵”妻がテーマ W修羅場で結果どう収まる? 「わたしの宝物」
「わたしの宝物」(フジテレビ系、木曜午後10時)は、「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(2014年)、「あなたがしてくれなくても」(2023年)を手掛けた三竿玲子プロデューサーが、夫婦のタブーを扱ったドラマの第3弾。大切な「宝物」を守るため悪女になると決心した主人公と、翻弄(ほんろう)される夫、かつて恋した幼なじみの男性との運命を描く。