青春ラブストーリーのキラキラ感、どう生まれる ヒットメーカー・新城毅彦監督が語る
なお、映画は海辺の町が舞台となっており、矢野くんや吉田さんの通学路は鎌倉や江の島で、夏祭りは大宮八幡宮で、林間学校は八ヶ岳で撮影。四季の移ろいを感じさせるロケーションも美しく、とりわけ夏祭りは射的やダーツ、金魚すくいなど昔ながらの風景が広がり、多くが懐かしく感じ入るはずだ。新城監督いわく「ロケハンが一番大変」なのだそう。
「ライティングをうまく使える、グリーンを綺麗に撮れるとか。あと、“普通の日々”とは言いながら、映像ではリアルに普通の場所で撮るわけにはいかないわけで。かといってあまり特別すぎてもいけないし、普通の中の“いいとこ取り”の積み重ねにしていく。それはこの作品に限らずで、難しいです」と地道な苦労を語っていた。(取材・文:編集部 石井百合子)