【巨人ー広島】投手交代できる?できない?で混乱 6月23日には中日・立浪監督の投手交代認められず
◇プロ野球セ・リーグ 巨人-広島(30日、東京ドーム) 6回表の広島の攻撃で、しばらく試合が中断する事案がありました。 【動画】6月29日の巨人戦ハイライトはこちら 巨人の高梨雄平投手が坂倉将吾選手に2塁打を許し、1点を失います。しかし、そのあとの代打、堂林翔太選手を空振り三振に打ち取り、2アウトとしました。 広島の新井貴浩監督は代打として二俣翔一選手を選択しますが、ここで巨人の杉内俊哉投手チーフコーチがマウンドへ向かいます。 ベンチでは村田善則総合コーチと言葉を交わした阿部慎之助監督がここでピッチャー交代を告げます。マウンドを降りかけた高梨投手ですが、審判員4人がホームベース近くで話し合っているのをみてすぐに立ち止まります。 しばらく審判団の話し合いが続き、場内がざわつきます。さらに、責任審判が場内のスタッフと言葉を交わし、再び2分ほど経過したところで場内にアナウンスが行われました。 「お待たせしました。申し訳ありません」と謝罪の言葉を口にすると「ピッチャー交代ができないと勘違いしたんですが、ピッチングコーチが(ベンチに)帰っていないので交代することができますのでピッチャー交代いたします」と続けました。 野球規約では「監督(またはコーチ)が投手のもとへ行った後、ファウルラインを越えて引き上げたら、その投手はその打者がアウトになるか、走者になるか、または攻守交代になるまで投球した後でなければ退くことはできない」と明記されています。 つまり、この場合、杉内コーチがマウンドに居続けたため、交代が可能。約4分の中断のあと、船迫大雅投手がマウンドに上がりました。 実は6月23日の中日ー広島ではこのルールを適用され、中日の立浪和義監督の投手交代が認められない事案がありました。この時は大塚晶文投手コーチがベンチに戻るためにファウルラインを越えた後に立浪監督が交代を告げたからでした。