暑さを逃れて辿り着きたい展示4選。
インフォメーション
『メディウムとディメンション:Maze』 会場:GASBON METABOLISM 会期:2024年7月26日(金)~9月2日(月) 休み:火、水、木曜日 時間:11:00~17:00 料金:無料
芸術は、自由の実験室─夏のアートキャンプ @川崎市岡本太郎美術館
岡本太郎の発言や著書の言葉には、単なる美術の枠組みを超えて新たな視座を与えてくれる名言が溢れていることは周知のとおり。『芸術は見るだけではなく全ての人の作るものであり、自由な衝動のままに「勝手気ままに描ける」子どもたちだけでなく、「精神の皮が硬くなって」しまい、自分自身の「自由感」を忘れてしまった大人にも有効な、「自由の実験室」なのだ』と岡本太郎の言葉を引用し掲げる本展にも興味が湧く! 川崎市市制100周年を記念し開催される本展では、「岡本太郎現代芸術賞」出身となる國久真有、園部惠永子、西除闇、村上力ら4人の作家による、人のすがたの表現や身ぶりを大胆に使った作品展示とワークショップを楽しめる。公開制作や来場者参加型作品、気になるワークショップがたくさん。子どもだけじゃなく、大人も心と身体を使って、本気の遊びから「自由」を研究しに行こう!
インフォメーション
『芸術は、自由の実験室─夏のアートキャンプ』 会場:川崎市岡本太郎美術館 会期:2024年7月20日(土)~2024年9月1日(日) 休み:月曜日(8月12日を除く)、8月13日(火) 時間:9:30~17:00(※入館は16:30まで) 料金:一般900円、高・大学生・65歳以上700円、中学生以下は無料
開発好明 ART IS LIVE―ひとり民主主義へようこそ @東京都現代美術館
開発好明による都内美術館初となる大規模個展が開催。開発はそのキャリアの最初期となる1990年代から、日常生活や社会現象など身の回りの出来事への関心を起点に、コミュニケーションを内包、誘発する表現活動を継続してきたアーティスト。自分や友達に書いた手紙が 1 年後に届く《未来郵便局》、「誰もが先生・誰もが生徒」を合言葉に授業が行われる《100 人先生》、地下スタジオに様々なゲストを招く《モグラ TV》、失われてゆく地域言葉を収集する《ことば図書館》など、絵画、写真、パフォーマンス、インスタレーションの制作のみならず、日々のライフワーク、学校や地域でのワークショップなどなど、表現形態は多岐にわたる。個々の小さな声に向き合い淡々と自分にできることを継続する、作家流の「寄り添うアクティヴィズム」は「ひとり民主主義」(故・池田修)とも名付けられた。美術館での収蔵や展示が前提とされていないものも多い、開発のプロジェクトや作品を総覧できる貴重な機会。この展示タイトルの意味を受け取りに行ってみよう!