30~50歳代「墓じまいを考えた経験あり」が3割。お墓参りへの意識にも世代間ギャップが
【親世代vs子供世代】お墓参りについての意識
「お墓参りについての意識」も、親世代と子供世代でギャップがあるようです。 ●【親世代の本音】お墓参りには来てほしい! 「お墓に入ったあとも、子どもにお墓参りには来て欲しい・疎遠になりたくないと思いますか」という問いに対して、親世代の約2人に1人は「来てほしい」と回答。その割合は80歳代の親世代では63%に、年齢を重ねるほどその気持ちは強まる傾向にあるようです。 ●【子供世代の本音】お墓参りに行きたいが、行けていない では、30歳~50歳代の「子供世代」の本音はどうでしょう。 お墓参りに対する状況に関する質問には、41.3%の人が「お墓参りに行きたいと思うが、行けていない」と回答。 特に30歳代では過半数以上が「行けていない」と答えており、ここでも親世代との意識のすれ違いがあることが分かります。 ●お墓参りに行けていない理由 ちなみに、お墓参りに行きたいと思うが「行けていない」「あまり行けていない」理由として、「お墓のある場所が遠い・アクセスが悪い」と回答した人が 60.1%、「忙しくて時間が取れない」と回答した人が49.2%に。
【墓じまい】30~50歳代の3割が「考えた経験あり」と回答
同調査では、子供世代の30.7%が「墓じまい」 を考えた経験があると回答。 すでに家族のお墓を守っている人、また、今後新しくお墓を建てる人。ともに「墓じまい」までも含めた先々までを想定する必要がある世帯は少数派ではないでしょう。 家族墓から個人墓への流れが進み、供養のカタチも多様化するこんにち。終活の一環として「終の棲家」としてのお墓を自分自身で選ぶ人が増えています。 納骨堂、自然散骨や樹木葬、さらには宇宙葬など、お墓を建てない埋葬方法には色々なスタイルがあります。 残された家族にとって維持管理がしやすく、故人を偲び思わず足を運びたくなるような「終の棲家」を選ぶことができたら理想的ですね。 ●調査概要 ・調査タイトル:お墓やお墓参りに対しての意識調査 ・調査手法:全国の 30~80 代の男女 ※30~50 代を子供世代、60~80代を親世代として算出 ・調査手法:インターネット調査 ・実施時期:2023年10月 ・サンプル数:600 名(男性 406 名・女性 194 名)
参考資料
・株式会社了聞「供養の形が多様化する中、お墓の選択で親子にすれ違いが発生! 都内唯一、完全個室の納骨堂で心地良い空間、“行きたくなるお墓”を提案」(PR TIMES)2023年11月24日 ・昭和二十三年法律第四十八号 墓地、埋葬等に関する法律(e-Gov法令検索) ・国税庁 No.4108 相続税がかからない財産
吉沢 良子