クライアントの行動変容をもたらすコーチング・コンピテンシーとは 【原文】Coaching competencies: What works?
コーチのための学び
1.コーチの感情知性コンピテンシーのうち、クライアントの行動変容に最も関連していたのは、コーチの自己管理、達成志向、適応力、感情の自制に関係するコンピテンシーだった。 2.コーチの社会的知性コンピテンシーのうち、クライアントの行動変容に最も関連していたのは、共感、組織認識、影響力、コンフリクト管理だった。 3.コーチは、感情知性・社会的知性のコンピテンシーに基づいた行動を体現することで、クライアントの望ましい行動変容を促すことができる。 「一人ひとりが他者の手本として生きなければならない。」 ー ローザ・パークス Citation: Boyatzis, R., Liu, H., Smith, A., Zwygart, K., & Quinn, J. (2024). Competencies of coaches that predict client behavior change. The Journal of Applied Behavioral Science, 60(1), 19-49.
【筆者について】 キンバリー・マッギー(Kimberly McGhee)氏は、研究成果を幅広い読者層にわかりやすく伝えることに情熱を注ぐサイエンスライター。ニューヨーク州立大学バッファロー校で比較文学博士課程を修了、臨床医学専門誌や医療雑誌の編集長を経て、現在はサウスカロライナ医科大学でサイエンスライターとして活動するとともに、同大学院サイエンス・コミュニケーション・イニシアチブのディレクターを務める。 マーガレット・ムーア(Margaret Moore)氏は、米国、英国、カナダ、フランスにおけるバイオテクノロジー業界で17年のキャリアを持ち、2つのバイオテクノロジー企業のCEOおよびCOOを務めた。2000年からは、健康関連のコーチングに軸足を移し、ウェルコーチ・コーポレーションを設立した。ムーア氏は米国コーチング研究所(IOC:the Institute of Coaching)の共同創設者および共同責任者であり、ハーバード大学エクステンション・スクールでコーチングの科学と心理学を教えている。
【翻訳】Hello, Coaching! 編集部 【原文】Coaching competencies: What works(2024年4月14日にIOC Resources(会員限定)に掲載された記事の翻訳。IOCの許可を得て翻訳・掲載しています。)
Kimberly McGhee