母校東福岡が3年ぶりに全国高校選手権へ OBのJ1福岡・佐藤凌我が祝福「戦う部分が強化されている」 自身のゴールで後押しを
J1アビスパ福岡の佐藤凌我(25)が13日、3大会ぶりに全国高校サッカー選手権出場を決めた母校東福岡の後輩たちを祝福した。 ■勝利の女神がチャント熱唱【写真】 東福岡は10日に博多の森陸上競技場で行われた福岡大会決勝で東海大福岡に2―0で勝利した。2年時に全国制覇した佐藤はテレビで観戦。「素晴らしい決勝戦でしたね。伝統の部分は自分たちのときから変わらずありつつ、戦う部分がすごく強化されている」。東福岡の特色であるサイド攻撃が受け継がれている点に加え、球際でのハードワークぶりを称賛した。 昨年12月にコーチから昇格した東福岡の平岡道浩監督は、佐藤が入学したときに1年生のチームを指導していた。「サッカーの原理原則を最初に教わったのが平岡先生。自分はFWだったので、常に『サッカーの原則はダイレクトプレーだ』と言って、相手の背後をどうやって取るかたたきこまれたし、ゴールに向かうプレーを教えてもらった。それが今も土台になっている」と感謝する。 9日のアウェーC大阪戦では先制された直後の後半37分に途中出場し、主にボランチとしてプレーした。「ぶっつけ本番だったけど、得点に絡めるプレーができれば良かった。(中盤で)ボールをもらうだけならできるけど、攻撃のスイッチを入れるパスはまだまだ。選手として幅を広げる意味では、いろんなポジションができた方が良い」と反省した。 あくまで本職はFW。今季はリーグ戦20試合に出場して2得点にとどまっている。ホーム最終戦となる30日の浦和戦に向けて「ゴールが一番。まだ理想に全然届いていないので」。6月16日の鳥栖戦以来、約5カ月半ぶりに得点し、全国で挑戦する後輩たちを後押しするつもりだ。(末継智章)
西日本新聞社