新潟県知事「清酒の販路広げたい」 ユネスコ諮問機関「伝統的酒造り」無形遺産勧告
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関が日本酒などの「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録するよう勧告したことについて、〝酒どころ〟新潟県の花角英世知事は8日の定例記者会見で、「正式には12月のユネスコ政府間委員会で決定されるが、喜ばしいこと。これを契機に新潟清酒(日本酒)を海外にも発信し、販路を広げていきたい」と歓迎した。 県内には、都道府県で最多となる89の酒蔵があり、酒造りで司令塔となる杜氏(とうじ)の技術も高いとされる。ただ、日本酒の国内需要は低迷し、対照的に日本酒の総輸出額は令和5年度(1~12月)に約410億円と高い水準で推移している。 知事は「海外での和食の広がりにあわせ、日本酒も広がっている。県酒造組合とも連携し、国内とともに海外に向け、新潟清酒の発信と販路拡大に取り組みたい」とした。