洪水で家畜8000頭以上が死ぬ 氾濫地域拡大のカザフスタン
アスタナ、カザフスタン、4月12日 (AP) ― ウラル山脈東部を源流としてロシアとカザフスタンを流れるウラル川が氾濫した影響で、両国の一部に発生した大規模洪水で、カザフスタンの数州では8000頭以上の家畜が死亡した。同国の農業省が4月11日に公表した。 それによると、6000頭のヒツジとヤギ、1500頭のウシ、540頭のウマなどが溺れ死んだという。 その一方で、9万頭近い家畜を安全な場所に移動させることができ。 雪解け水によるウラル川の氾濫で発生した洪水は、範囲が広がっており、トカエフ大統領は、今回の洪水を「過去80年間で最大規模の自然災害だ」との見方を示した。 非常事態は10州に出され、6つの州で3698戸の民家が浸水、道路155個所が冠。交通と通信手段が途絶えた58の地区には、食料と医薬品の配送が行われている。 緊急避難区域では、1万8000人近い子どもを含む約7万5000人が避難を余儀なくされ、子ども7000人以上を含む1万5000人近くが仮設宿泊施設収容されている。 降水量と気温の上昇に加えて雪解けにより、7つの地域では水位がさらに上昇すると予想されている。 西カザフスタンと北カザフスタン州の水位は来週ピークに達し、その後アティラウ州に移動する見込み。 天気予報によれば、今後も暖かい日が続き、集中的な雪解けと貯水池の満水が続くとみられる。現在、国全体の積雪面積は15%、北部と東部、さらに中部では約40%だという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)