洪水発生4日後も続く避難 被災地では補償を求める集会
オルスク、ロシア、4月10日 (AP) ― ロシアのウラル山脈南部の町オルスクでは、ウラル川の堤防決壊による洪水で約7000戸の家屋が浸水、4月9日も被災者の避難が続いている。 市当局によると、前夜から水位は下がり、氾濫地域から水が引き始めているという。 住民約1500人が臨時の宿泊施設に避難しているが、施設には十分な数のベッドがなく、被災者は床にマットレスを敷いて寝ている状態だ。 オレンブルク州のオルスクでは8日、ダムの堤防決壊とそれに続く洪水被害に対する補償を求める抗議集会が開かれた。 ウクライナへの侵攻を受けて、当局が一貫してあらゆる形の反対意見を取り締まってきたロシアの一地方で、抗議集会は珍しい光景だ。 オルスク市庁舎前には数百人の市民が集まり、「プーチン、助けて」とか「恥を知れ」といった抗議の言葉を口にしていた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)