ロシア南部でダムの堤防決壊 6000戸超が浸水4000人が避難
オルスク、ロシア、4月8日 (AP) ― ロシア政府は4月7日、ウラル川のダムが決壊して大規模洪水が発生した南部オレンブルク州に、連邦緊急事態を宣言した。 ウラル川の水位が上昇したため、ダムの堤防が決壊した同州東部のオルスクでは、6000戸以上が浸水。子ども885人を含む住民4000人以上が、避難を余儀なくされた。 カザフスタンの国境から約20キロ北方のオルスクで5日、ダムの堤防が決壊。7日朝までに、人口20万人の町の住宅6300戸近くが浸水し、住民の避難作業が続いている。 堤防決壊の原因は違法工事ではないかという疑いで、刑事捜査が開始された。 地元当局によると、堤防は水位5.5メートルまで耐えられるが、6日朝の時点で9.3メートに達しており、水位は上昇していたという。それが7日には、水位が9.7メートルにまで達した。 また、当局は7日、洪水以外の理由で4人が死亡したと発表した。 オレンブルク州当局によれば、状況は悪化しており、7日の水位は前日から28センチ上昇したという。 全長2428キロのウラル川は、ウラル山脈の南側からカザフスタンを経由してカスピ海北部に流れ込む。 (日本語翻訳・編集 アフロ)