このままでは5000万円も課税される…90代資産家の祖母の「相続対策」を放置してしまった末路
二次相続対策が進まなかった理由
祖母は元気で、自宅で生活できているとはいえ、90歳を過ぎていて、いつ、相続になるか、わかりません。母親と叔母は70代。2人とも専業主婦でしたので、財産にはこだわりがなく、それだけに祖母の二次相続についてもいくつか提案をしてきました。ところが、本人は90代に突入。祖父はアパートを建てたり、駐車場にしたりして、多少なりとも節税対策に取り組んできましたが、祖母は、祖父の財産を引き継いだままで、高齢になるとなおさら現状維持となりました。 祖母の代わりに母親と叔母が祖母の背中を押さないといけなかったのですが、2人とも専業主婦。財産のことには関心がないのが本音のようで、結果、何もしなかったといいます。 記事後編は【90代祖母の「500坪の豪邸」を相続したい…孫に立ちはだかった「思わぬ落とし穴」】から。
曽根 恵子(相続実務士・株式会社夢相続・代表取締役)