飼い殺し確定…? 今夏の移籍に失敗した余剰戦力(4)新監督から“構想外”通告…。イングランド代表が脱出失敗に終わった理由は?
欧州主要リーグに加え、トルコやセルビアなどの移籍市場も閉幕を迎えた。今夏も様々な選手に動きがあったが、中にはクラブで厳しい立場にありながら新天地に向かうことができなかった選手もいる。今回は、現所属クラブに居場所がないながら、移籍が叶わなかった主な選手を紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)
DF:ベン・チルウェル(イングランド代表) 生年月日:1996年12月21日 現所属クラブ:チェルシー 23/24シーズン成績:13試合0ゴール1アシスト レスター・シティの下部組織から2016年にトップチームへ昇格し、イングランド代表に選出されるまで成長したベン・チルウェルは、2020年にチェルシーへ加入した。加入当初から左ウイングバック(WB)のスタメンを勝ち取ると、20/21シーズンのUEFA チャンピオンズリーグ(CL)優勝にも貢献。怪我で離脱することも多かったが、出場すれば左サイドからドリブルで切り込み、チャンスをもたらしてくれる存在として重宝されていた。 しかし、昨シーズンから同選手に逆風が吹き始める。従来の3バックから主に4バックを用いるようになったことで、マルク・ククレジャの起用が増え、出場時間が減少したのだ。最終的に同シーズンは怪我などもありリーグ戦13試合の出場に終わると、今季から新たにチェルシーの監督に就任したエンツォ・マレスカに、「構想外」を言い渡され、ユースの選手たちとトレーニングすることを余儀なくされた。 マレスカ監督から構想外を言い渡された選手は、他にもトレボ・チャロバーやラヒーム・スターリングがいたが、彼らは最終的にブルーズでのプレーを諦め、それぞれクリスタル・パレスとアーセナルにレンタル移籍をしている。イギリス紙『ミラー』によると、チェルシーはトルコ方面にチルウェル移籍の逆オファーを行ったが、高年俸がネックとなり、不成立に終わったようだ。
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