マトリックス法によるテクニカル分析（2024/4/19）ビットコイン、まだ大丈夫？弱気相場との分岐点【楽天ウォレット】

本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線（9MA・25MA） ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階（5→1：強→弱）評価し、その平均で相場の強弱を評価する。テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。

サマリー

総合評点は2.0とかなり悪化。前々回「まず上、そして下」と申し上げ、レンジを上抜けした後、下も試しに行ったが、「その下値は限定的」と判断、MACDやRSIのダイバージェンスが解消気味としたのが誤り。実はレンジ上抜けの方がダマしだった。 ただ、レンジの上抜けに失敗した結果、レンジの下限をトライしているだけで、まだ弱気相場に転じたとまでは言えない。その分れ目は、925万円と890万円のサポート。 なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSDのチャートはこちらご参照ください（リンク先はTradingView社のサイトです）。

パターン分析

上昇トライアングルの上抜けはダマしに終わり、サポートラインを下抜け。ただ、これで下降トレンドに入った訳ではなく、レンジの上抜けに失敗した結果、レンジの下限をトライしに来ている格好。まずは3月20日の安値925万円でサポートされている。これを下抜けると、3月5日の安値890万円が最終防衛線で、ここを割れると横ばい圏から弱気相場入りとなる。 評点：3

移動平均線

デッドクロス発生、両線とも下向き。 評点：1

一目均衡表

3役好転の買いサイン消滅。これで雲の下限を割り込むと3役逆転の売りサインが出ることとなるが、足元では860万円、来週の終わりころには890万円近辺の雲の下限がサポートとなる。 評点：3

ボリンジャーバンド

バンドウォーク発生。 評点：1

MACD

デッドクロス。先週は「ダイバージェンス気味」と指摘しながら、総合評価では見逃してしまった。 評点：1