14日にWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガに挑戦するため、来日した同級1位ジョナサン・ゴンサレス

　プロボクシング前WBO世界ライトフライ級王者で現WBO世界フライ級1位のジョナサン・ゴンサレス（33＝プエルトリコ）が6日、成田着の航空便で来日した。14日、東京・有明アリーナで初防衛戦となるWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ（25＝米国）に挑戦する。父ルイス・チーフトレーナー、エリオット・ラモス・トレーナーとともに約24時間かけて母国から日本に到着。「14週間のキャンプでグレートな練習ができた。うまく仕上がりました」と口にした。 　世界2階級制覇を目指し、今年6月にWBOライトフライ級王座を返上したばかり。1週間後に迫った計量に向け、現在は54・4キロ。リミット（50・8キロ）まで残り3・6キロに迫っているゴンサレスは「ウエートを維持することが難しくなった。今は1週間、走ることができれば、4キロの体重が落ちる体になった。食べる量が増えて体の調子も良い。今、水が飲める状況なんだ」と減量苦から解放された喜びを口にした。 　WBO同級王者時代の昨年4月に臨むはずだった前WBAスーパー、WBC世界同級王者寺地拳四朗（32＝BMB）との統一戦は自らの肺炎発症のために中止となった。今回はゴンサレスの試合前日13日、同じくフライ級に転向した寺地がWBC世界同級王座決定戦に出場する。ゴンサレスは「寺地選手には勝ってほしい。そして寺地選手との統一戦がやりたい。それが私の夢だ」と意識している。 　挑戦する王者オラスクアガについて「若くてハングリーさがある王者だ。対抗するためには私が試合のイニシアチブを取らないといけない。そこで私のスピードと経験で勝ると思う」と自信の笑み。自らの返上で空位となったWBO世界ライトフライ級王座を狙って22年11月に対戦した同級1位岩田翔吉（28＝帝拳）が挑戦するため「私と対戦した頃の岩田選手は経験不足だった。今は経験を積み、自分とイーブンの力を持っている思う」とエールを送っていた。