中津市で「エコール・ド・パリと巴里に渡った画家たち」展 荒井龍男らの31点展示
20世紀前半に仏パリで活躍した洋画家の作品を紹介する絵画展「ボンジュール!煌(きら)めく才能~エコール・ド・パリと巴里(パリ)に渡った画家たち」が、大分県中津市三ノ丁の市歴史博物館で開かれている。24日まで。エコール・ド・パリや交流した作家、1920年代前後に渡仏して画風を発展させた日本人画家ら26人の計31点を展示している。 エコール・ド・パリは、1920年代を中心に世界各地からパリの下町に集って活動した若い芸術家を指す。芸術の都で成功することを夢見、互いに刺激し合いながら精力的に創作。キュービスムやフォービスムなど新しい芸術運動が展開された。 今展は、パリ五輪が開催された記念の年をさらに盛り上げようと企画。世界的に有名なローランサンやレオナール・フジタ、ユトリロ、ピカソのほか、前衛美術に足跡を残した中津市出身の荒井龍男、大分市出身の佐藤敬、ルノワールに師事した梅原龍三郎ら日本人の作品も並ぶ。 吉川和彦副館長は「パリを感じられる展示会。エネルギーに満ちた画家たちの作品を間近に鑑賞し、楽しんでほしい」と話している。 観覧料は300円(中学生以下無料)。月曜休館。市木村記念美術館(片端町)でも連携イベントを開催している。問い合わせは同博物館(0979-23-8615)。