強烈寒気…突然ドカ雪　立ち往生続出　「雪こわい」700m歩いて助け求める女性も

　19日、今季一番の強烈な寒気に見舞われました。“豪雪”で知られる青森県・酸ケ湯では、一日に積もった雪の量としては11月の観測史上最大となり、立ち往生する車が相次ぎました。 【画像】「極寒キャンプ」の理由は?　雪の積もったキャンプ場に“ポツンとテント”

■11月最大…積雪69センチ　トラブルも多発

　18日の夜から吹雪に見舞われた“日本一の豪雪地帯”青森県・酸ケ湯温泉。吹雪で車は雪に埋まり、リポーターのひざまで雪が積もっています。 温泉旅館スタッフ 「除雪はしているんですけれども、追いつかない。それ以上に降っています」 　地元の温泉旅館も「雪かきが間に合わないほど」というドカ雪。酸ケ湯では69センチと、一日に積もった雪の量としては11月の観測史上最大となりました。 　青森市では18日から19日にかけて、今シーズン全国で初めての「大雪警報」や「なだれ注意報」が出されました。 　強烈な寒気が上空に流れ込んだ影響で一気にドカ雪となった酸ケ湯では、トラブルも多発しました。 　一台のワンボックス車が、道路脇にフロント部分がめり込む形で止まっています。車は冬用タイヤですが、辺りは白くかすみ、視界が悪い状態です。運転をしていた男性は…。 建設の仕事帰りに事故　運転手 「滑ったです。曲がって、そのままストンって…。（坂の上から）降りてきて、止まって一時停止で曲がってそのままハンドルきかなくて」 「（Q.こういった雪をここの道で体験するのは?）ないです」 「（Q.慣れてなかった?）慣れています、雪国の人だから」 「（Q.急に雪が降ったから?）はい」 　幸いけがはなかったといい、警察に通報したといいます。

■助け求め700メートル歩き…「雪こわい」

　運転に慣れている地元の人でも事故を起こしてしまうほど、一気に積もった雪。雪が一層強く降り始めると、旅館の駐車場に“助けを求める”一人の女性がいました。後をついていきました。 レンタカー。香港から観光旅行で来たという女性は、奥入瀬にレンタカーで向かっていましたが、道路の先が「通行止め」となっていたため、引き返そうとしたところ車がスタックし、女性は700メートルほど歩いて、助けを求めにきたといいます。 　助けに向かった温泉旅館のスタッフが、女性の車に乗り込みます。 雪道でスタック　香港から来た観光客 「本当にありがとうございました」 「初めての青森。（雪は）こーわーいー、こーわーいーですね。あなたたちにどれほど救われたことか。これまで、こんなに途方に暮れる状況に陥ったことはありません。あなたたちは天使です。センキューベリーマッチ。みなさん気を付けてくださいね」 　女性は助けてくれた旅館のスタッフにハグをして、お礼を伝えます。