<ダビド・シルバ>WOWOW単独インタビュー 久保建英へのサポート「助けになりたかった」 CL「プレー、スタイルに注目を」 12月13日に放送・配信
◇R・ソシエダでともにプレーした久保選手が、あなたから多くを学んだとインタビューで話していた。彼についてどんな思い出をお持ちでしょう。
彼の才能やプレーはもちろんだが、彼がとてもおもしろい子なのも、とても良いこと。そのカリスマ性やポジティブさが、周囲に伝染していてとても良いと思う。
◇具体的なエピソードや会話の内容は覚えていますか。
彼が冗談を仕掛けていたのは他のチームメイトたちだったんだけど、僕にはもう少し敬意をもって接してくれていた。僕は彼よりかなり年上だからね。彼が幼いころに僕のプレーを見ていたことも影響してるかな(笑)。でも、彼とは良い関係で、助言することで助けになりたかったんだ。若いうちは誰でも助言を必要としているから、僕も若い頃に助言をもらったように、彼の助けになれるようできる限りのことをしたつもりだよ。
◇彼は「急ぐな。ゆっくりいけ」というあなたの助言を今でも大切にプレーしているそうです。
そういった意味で、常に助けになりたいとは思っている。若いと、経験していない状況が多い。少しずつ経験を重ねていかなければならないが、誰か助けてくれる人がいるなら、その方がずっと良い。一旦止まったり、スピードを緩めたりする強弱が必要な状況があったのかもしれないね。時間とともに身に付くことだが、僕自身もすでに経験していたから、助言で彼を助けられるよう常に努めていたよ。
◇日本人選手は、例えば欧州の選手と比べて体格は大きくない。体格としては日本人に近いあなたから彼らに伝えることがあるとしたら?
フィジカルに関する強みとは、つまり自分の身体をどう使いこなすべきかを把握していることだと思う。だから、僕の長所の一つは、自分の身体の使い方を分かっていた、ということだと思う。欧州のフィジカルは日本にはないものかもしれない。だから、欧州に出ていく時や彼らを相手に戦う時には、自分の身体を上手く使うこと。身体の小さい選手にとってはそれが結局はとても重要なことだと思う。