【テニス】大坂なおみの東レ・パンパシ欠場にかつての〝戦友〟「苦しい決断だったと思う」
女子テニスの東レ・パンパシフィックオープン(21日に本戦開幕、東京・有明テニスの森公園)を腰の負傷により欠場することになった元世界ランキング1位の大坂なおみ(27)が、かつての〝戦友〟から来季の再チャレンジを期待された。 大坂は2022年以来2年ぶりに出場する予定だったが、18日に欠場が発表された。大会アンバサダーを務める元女子テニス選手の奈良くるみさん(32)は「お客さんからすると、久々に(大坂の)東レでのプレーが見たかっただろうし、残念だと思う」と語った。 その一方で「選手サイドに立つと、大坂選手もきっと東京でやりたかっただろうし、日本で中途半端なプレーはやりたくなかっただろうし…。そういう意味では、彼女にとっては苦しい決断だったと思う」と本人の気持ちを代弁した。 大坂は19年の同大会で優勝したほか、2度準優勝した経験もある。同じくアンバサダーの土居美咲さん(33)も「(大坂は)今まで東レですごい成績を残していて相性も良かった。私たちも見たかったし、ファンの人にも見てほしかった。恐らく本人も残念がっていると思う」と無念の表情を見せた。 大坂は昨年7月に第1子となる長女を出産し、今年1月に約1年3か月ぶりにツアー復帰。今シーズンの優勝はないが、5月の全仏オープン2回戦で、現世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)とセットカウント1―2の激闘を繰り広げるなど、復活の兆しを見せている。 現役時代に大坂と対戦経験のある奈良さんは、元世界女王の強みについて「あれだけボールにスピードがあってパワーもあるだけじゃなくて、技術的にもすごくうまいし丁寧」と指摘する。 今季の戦いぶりについても「動きもいいし、なんと言ってもメンタルがすごくしっかりしているのでは。ママになって(精神的に)前より強くなっている部分もあると思う。来年こそ(東レに出る)という気持ちを持っていてほしい」。来年は完全復活した姿で戻ってきてくれるのか。
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