フェンシング・江村 父超え4度目V!五輪後初戦で貫禄見せた 弟・凌平とのきょうだい五輪に意欲「一緒に行けたらうれしい」
「フェンシング・全日本選手権」(16日、沼津市総合体育館) 2種目で決勝が行われた。女子サーブルはパリ五輪団体銅メダルで、日本選手団の旗手を務めた江村美咲(25)=立飛ホールディングス=が、決勝で小林かなえ(河合電器製作所)に15-8で快勝し、2022年以来2年ぶり4度目の優勝を果たした。男子フルーレは安部慶輝(秋田緑ケ丘病院)が、パリ五輪団体金メダリストの永野雄大(ネクサス)に15-13で競り勝って初優勝した。 パリ五輪後の初戦で貫禄を見せた。江村はシードで2回戦から登場し、高嶋理紗、尾崎世梨と五輪銅メダルメンバーを連倒。決勝も勢いのままに15-8と圧勝した。4度目の優勝を果たし、3度の日本一に立った1988年ソウル五輪代表の父・宏二さんの記録を超えた。江村は「伸び伸びと自然体で戦えた。もっと記録を更新していきたい」と笑みを浮かべた。 また、4年後のきょうだい五輪出場に意欲を示した。15日は男子サーブルに出場した弟・凌平のベンチコーチを担い、8強入りに貢献。この日は弟から「4年後にロス五輪に出たい。一緒に頑張っていきましょう」と呼びかけられた。江村は「男子は層が厚いから頑張れよ、と思いました」と笑いつつ「一緒に行けたらうれしい」と共闘を待ち望んだ。