毎日1000円を貯金してダイハツ「コペン」を新車購入! 40代から始めたサーキット走行…いまや63歳、まだまだ現役で走り続けます!
東北660ターボGPの絶対王者・金澤コペン
軽自動車レース「東北660シリーズ」のなかで、チューニングの自由度がもっとも高く、テクニックを競いつつカスタム欲も満たせるカテゴリーが「ターボGP」です。ダイハツ「コペン」で長年参戦するベテランドライバーのこだわりなどを紹介します。 【画像】総額は約2000万円! レースも街乗りもOKなダイハツ「コペン」を見る(11枚)
大幅な仕様変更で最後(?)のシーズンに臨む
もともとは新規格NA軽自動車のワンメイクレースとして始まった「東北660」だが、当初から過給機の付いたクルマが走れるカテゴリーを望む声があった。それに応え2014年にフリー走行と模擬レースのクラスを新設し、2017年から現在のような「東北660ターボGP」としてスタートした。前身の模擬レース時代からほぼ全戦にエントリーし続け、トップに君臨しているのがL880K型ダイハツ「コペン」で戦う金澤延行さん(63歳)だ。 年齢的にも戦歴的にも大ベテランと呼ぶに相応しいドライバーだが、モータースポーツを始めたのは意外と遅く40代になってから。それまでは家族を最優先させつつ1日に1000円ずつ貯金し、子どもが大学を卒業したのを機にコペンを新車で購入した。納車された当日にすぐサスペンションを交換し、近場のみならず関西や九州のサーキットにも遠征。数々のイベントで輝かしい成績を残し、現在は東北660ターボGPとK4-GPが主戦場である。 金澤さんがエントリーしている最高峰1クラスのマシンは、タービン交換仕様でパワーは100psからが目安となる。エンジンは何度かのリメイクやオーバーホールを経て、2024年シーズンはさらなるアップデートを行った。以前はスポーツランドSUGOをターゲットにした高回転仕様だったが、パワーバンドが6500rpmからのため、低速コーナーも多いエビスサーキットでは扱いにくい。そこでタービンをF5からGBC14にチェンジし、4500rpmから使えるようになっているため乗りやすさはバツグンだ。 さらにボディはフルスポット増しが施され、ブレーキはFD3S型マツダ「RX-7」純正品の流用で制動力を強化する。足まわりはCRUXでスプリングはフロントが14kg/mmでリアが12kg/mm、前後7J×15のホイールにアドバンA052の195/50R15を組み合わせている。