韓国検察、内乱罪で前国防相を緊急逮捕、携帯電話を押収
【12月08日 KOREA WAVE】「非常戒厳」を巡る全容を捜査している韓国検察非常戒厳特別捜査本部は8日朝、この事件の中心人物とされるキム・ヨンヒョン(金龍顕)前国防相を内乱罪および職権乱用権利行使妨害の疑いで緊急逮捕し、携帯電話を押収した。検察は同日午前1時30分からキム・ヨンヒョン氏を容疑者として召喚し取り調べてきた。 キム・ヨンヒョン前国防相はユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の高校時代の1年先輩であり、今回の非常戒厳を大統領に建議した人物とされている。韓国の戒厳法では、国防相と行政安全相が大統領に戒厳の発動を建議できる権限を有する。 検察は、キム・ヨンヒョン前国防相が戒厳発動の意思決定においてどのような役割を果たしたのか、さらにそのプロセスで違法行為があったのかを重点的に捜査している。 今回の逮捕は、事件当時、キム・ヨンヒョン氏が国防省内で戒厳計画を主導し、707部隊など特殊部隊の動員を含む強硬策を実行したことに関与した疑いがあるためだ。特に検察は、キム・ヨンヒョン氏が戒厳を用いて政局を操作しようとした可能性があるとみている。 検察特捜本部は携帯電話の分析を進めるとともに、非常戒厳の発動が計画的だったのか、またキム・ヨンヒョン前国防相がどのような形で大統領や他の政府高官と連携していたのかを明らかにする。 特に注目されるのは、キム・ヨンヒョン氏が戒厳発動の際、ユン大統領にどのような影響を与えたのか、また戒厳の際、法的に適切な手続きが進められたのかという点だ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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