虎のソナタ ダイモツでオオモノに!? 大物のトラ新施設お披露目!2軍行き「〇〇選手は大物」
誰もが注目する日米の頂上決戦も、いよいよ佳境に。ワールドシリーズはドジャースが敗れて3勝1敗。「世界一」が持ち越しになった。ということは、依然として「日本一」と同じ日に決まってしまう可能性が…。 できれば別々の日に王者が決まってくれたほうが、ありがたい。同じ日だと、わがサンケイスポーツの紙面が窮屈になるので。世界一も、日本一も、大々的に祝ってあげたいじゃないですか! それは新聞社の勝手でしょ、と言われれば、それまでなのだが。 「ヤンキース、勝ってるやん!」 尼崎市で来春開業予定の阪神の新しい球団施設で声を上げていたのは、糸井嘉男スペシャルアンバサダー(SA)。報道陣向けのお披露目で〝案内役〟を務めてくれた。トラ番の人数が足りないというサンスポ事情により、取材に出向いた働き者のデスク・阿部祐亮。まだ工事中ということで、かぶり慣れないヘルメットを着用して、報告してきた。 「ワールドシリーズを気にしていたかと思えば、テレビの撮影用カメラに向かって歓声を上げたり、オーバーアクションをしてくれたり。相変わらず、ファンサービスをしてくれる姿をみていると、『さすが! ありがとう!』と言いたくなりました」 糸井SAもヘルメット姿の自身を「カリメロみたいやなぁ」と〝糸井語〟で表現。陽気な案内役の先導で完成間近の新視線を見て回った阿部デスクも、感嘆していた。 「室内練習場もあれば、プールもあるし、坂路まである。選手を鍛え上げる施設としては国内屈指でしょう。打撃練習場は、自動的に球を集める構造に。昔は、見守ったトラ番が球拾いの手伝いをしましたが、そんな光景も今後はなくなるわけですね」 なるほど。これからは球拾いを手伝って、選手に〝恩を着せて〟取材することもできなくなる(実にせこい話だが)。 虎ソナ的に気になっていることがある。新施設の最寄り駅は「大物」。昔むかし、源頼朝に謀反を疑われた源義経が、西国を目指して船出したのが大物浦。かの有名な平家物語にも地名が登場する、歴史的な港があった場所。読み方は「だいもつ」。だが、知らない人は100%、「おおもの」と呼ぶだろう。 2軍で再調整する選手は、これまでなら「鳴尾浜行き」と表現されてきた。慣例に従えば、来年以降は「大物行き」になるのだが…。