崩れた見附島 バーチャルで「復元」 来春公開へ
●北國新聞社、NTTコノキュー、県が連携 元日の地震で大規模に崩壊した珠洲市の石川県天然記念物・名勝「見附(みつけ)島」がバーチャルで復元されることになった。北國新聞社が撮影した写真データを活用し、デジタル技術で往事の姿を取り戻す。完成した3D作品は県の「能登半島地震デジタルアーカイブ」で来年春に公開する。 【写真】2023年5月の見附島=珠洲市 復元は産学官石川復興プロジェクト会議の事業として、北國新聞社、NTTグループ、県の3者が連携する。ドローンを用いて精密撮影された写真データを、NTTグループの「NTTコノキュー」がVR(仮想現実)技術で3D化する。 県はバーチャル化した見附島を能登の復興のシンボルとして、観光の呼び掛けなどに活用する方針だ。 見附島は船が浮かんだような形状から「軍艦島」と呼ばれる。2022年以降の地震で崩落が進んでおり、元日の地震では南東側が崩れ落ちて、ほぼ半分の大きさとなった。 北國新聞社は昨年8月、見附島を立体的な映像として記録に残すため、ドローンを使ったレーザー撮影を実施していた。