【記者のベストレース2024】ドウデュースへ心からの〝ありがとう〟 圧倒的な強さを見せつけた天皇賞・秋/三嶋まりえ
三嶋まりえ【天皇賞(秋)・ドウデュース】
ドウデュースの圧倒的な強さが際立った天皇賞・秋。当日はもちろん東京競馬場へ。序盤こそスローペースでどうかと思いましたが、4角をものすごい手応えで回り、直線で猛然と前をとらえる姿は本当にカッコ良かったです。一緒に見ていた周囲の人たちと思わずハイタッチ。喜びをしっかりと分かち合いました。 今年の春は、ドバイターフ5着→宝塚記念6着と不完全燃焼のレースが続いた中、そして、今シーズンでの引退が発表された中で迎えた秋初戦。ラスト3ハロンは32秒5というとてつもない脚を使っていましたから、圧巻でした。レース後には武豊騎手とガッチリ握手。「約束通り」という言葉にもしびれました。 多くの人が携わって成り立っている競馬というスポーツ。競馬記者をしていると、馬が人との縁をつないでくれることがあります。武豊騎手や松島オーナーとの縁ができたのもドウデュースがいたからでした。 幾度となくしてきたドウデュースの取材。初めて凱旋門賞に行ったのもこの馬が出走した2022年で、思い出がたくさんあります。ドウデュースについて聞くと、武さんはいつも楽しそう。目を輝かせながら、少年のように話す姿が好きでした。来年からは第2のステージへ。心からありがとうと言いたいです。
三嶋 まりえ