リメイク版「ドラクエIII」のロケーションへのこだわりのひとつに「HD-2D映え」 プロデューサーが出演する公式動画が公開
スクウェア・エニックス公式の開発者インタビュー動画シリーズにHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が加わった。早坂プロデューサーが出演し、リメイクにおけるロケーションへのこだわりを中心に語られている。 「HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』」画像・動画ギャラリー 早坂プロデューサーによれば、ロケーションをリメイクするにあたっては「HD-2D映え」するかどうかを意識したとのこと。たとえばルイーダの酒場のコンセプトアートでは、右側手前にガラス素材の屋根が存在する。この場所は、ゲーム内ではガラス越しにキャラクターが透けて見えるようになっており、そういった見せ方の工夫が随所にちりばめられているのだそうだ。 色彩のバランスについても語られており、リメイク以外のタイトルを含むこれまでのHD-2Dタイトルは、基本的に旧スクウェア(同社は、スクウェアとエニックスの合併で生まれた会社で、もともとは別会社)のテイストだったことが指摘されている。早坂プロデューサーは、スクウェア的な色味がややシックであるのに対し、「ドラゴンクエスト」はビビッドやカラフルであると説明し、これまでのHD-2Dタイトルとは方向性が違うことを強調した。動画では違いが典型的な例として、フィールド上の草の色が挙げられている。 そのほかにも、「世界旅行感」を意識して本作が開発されていたことや、製品版よりもバサバサともっと早く飛んでいた開発段階のラーミアの映像などが紹介されている。動画に出演している開発者は早坂プロデューサーのみだが、アートディレクターなどからヒアリングした本作へのこだわりも紹介があるので、詳細は以下の動画を参照してほしい。 HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、IGN JAPANのレビューでは10点中8点のスコアを獲得。ロケーションの美しさについては「室内から漏れる光が窓から溢れ出る様子は美しく、塔の下層階が遠景として垣間見える光景は壮観」や「洞窟や城の地下で、水脈や岩肌などが垣間見える点も想像力を掻き立てるものがあった」などと評されている。これからのプレイを予定している人は、本作の購入ガイド記事をチェックしてほしい。
千葉芳樹