50代会社員です。今から老後にむけて「2000万円の貯蓄」って可能なんでしょうか……家のローンもあるし、不安です。
老後に2000万円の貯蓄は本当に必要?
日本年金機構による令和6年度の年金額の平均を見ると、老齢基礎年金は満額で6万8000円、平均的な収入で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))は23万483円であるといわれています。 なお、前述の平均支出額はあくまで1ヶ月にかかる支出を示したものであり、病気やけが、家の修繕、進学などのお子さまにかかわるライフイベントなどの費用は含まれていません。そのためまとまった貯蓄がないと、大きなお金が必要なときにねん出できない可能性があります。 必要な貯蓄額は、家族構成・勤務形態・老後の人生で起こるイベントなど、各家庭の生活環境によって変わります。2000万円まで必要かどうかは分かりませんが、ある程度まとまったお金が必要なのは間違いないでしょう。
50歳から老後に2000万円貯めるためのマネープラン
50歳から老後に向けて2000万円の貯蓄を達成するには、まず現状の把握とマネープランの策定が必要です。貯蓄に向けてどんな対策を取り入れるかは、各家庭がかかえる金銭的な事情によって異なります。 毎月の家計収支が赤字なら支出項目を見直す必要がありますし、貯蓄額を大きく伸ばすなら共働きや副業といった方法も視野に入れたほうがいいでしょう。 また今後の人生で起こり得るイベントとそれぞれにかかる費用を明確にしたうえで、必要な金額を逆算しなければなりません。マネープランはケースバイケースなため、まずは現在の家計状況と、将来かかる費用をリストアップするところから始めましょう。自分でプランを立てるのが難しい場合は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。
家計を見直して老後の資金を準備しよう
老後に2000万円貯めるのは簡単ではありません。現状の収支で貯められる見込みがなさそうな場合には、まず現状の家計収支をプラスに転じさせることに専念しましょう。 無駄な出費や各種支払いのプランを総合的に見直すだけでも、支出は大きく減らせます。50歳から毎月数万円ずつ貯蓄できるように改善できれば、それだけでも老後に向けてある程度まとまったお金が準備できるはずです。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 総務省統計局 家計調査/ 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 国土交通省 (5)住宅ローンの年間返済額の平均値等 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部