福知山マラソン 昨年より約1千人増加 新コースを4000人が力走
第32回福知山マラソン(京都府福知山市、市陸上競技協会など主催)が23日、猪崎の三段池公園を発着点に開かれた。年々減少する参加者の確保に向け、今年は福知山城のそばまで走るコースに一部変更するなどの改革に取り組んだ。その成果として、日本陸連公認のフルマラソン(42・195キロ)には、昨年より約1千人多い3998人が出走(エントリーは4444人)。錦秋の丹波路を駆け抜けた。 マラソン号砲時の気温は12度(マラソン事務局発表)と肌寒さを感じながら、午前10時30分に一斉にスタート。ランナーは音無瀬橋を渡り、新たに取り入れたコースを走って城近くへ。市街地を抜けたあとは、新音無瀬橋から由良川右岸の府道を北上し、大江町二箇下で折り返した。 この日は冷たい風が吹き、雨が降ったりやんだりの天候。条件は決して良くなかったが、吹奏楽の演奏やティラノサウルススーツ軍団、甲冑隊など、沿道からの応援もランナーの背中を力強く押し、3770人が完走した。 またコース変更以外にも、参加料の値下げ、制限時間の緩和、市出身のお笑い芸人・千原兄弟の千原ジュニアさんがフィニッシャーTシャツのデザインを手掛けるなど、さまざまな仕掛けを用意。特にジュニアさんのTシャツは好評で、受け取った完走者が笑顔で記念撮影する様子も見られた。
男子は森井選手連覇 女子は廣川選手が初
フルのレース結果は、男子が森井勇磨選手(34)=京都市、京都陸上競技協会=が2時間20分37秒で、女子は廣川風佳選手(29)=京都市、OBRS=が2時間44分24秒で優勝した。森井選手は2連覇を達成、廣川選手は初優勝となった。