「自分が最初に世界で通用する選手に」800m日本記録保持者・久保凛 2分00秒81の好タイムでインターハイ2連覇
◇令和6年度全国高等学校総合体育大会 陸上競技大会(7月28日~8月1日、福岡・東平尾公園博多の森陸上競技場) 【画像】メダルを手にする久保凛選手 陸上・インターハイ4日目の31日、女子800mで去年この種目を制している、日本記録保持者の久保凛選手(東大阪大敬愛高2年)が、2連覇を達成しました。 先月15日には、日本女子初となる“2分切り”、1分59秒93の日本新記録をマークした久保選手。前日の準決勝後には、「自分の日本記録を更新する1分58秒を目指して走れるように準備をしたい」と、話していました。 決勝のレース前には、ハチマキをして、気合を注入。これまでのレースパターンと同じく、スタートから飛び出した久保選手は、あっというまに独走体勢を築きます。 「思っていたタイムで通過できた」と、最初の400mを前日の準決勝よりも1秒速い、59秒で通過すると、日本記録を目指し、伸びのある走りで後続との差を広げます。その後もペースを上げていきますが、「ラストで少し落としてしまった」と、日本記録にはわずかに及ばず。それでも、2分00秒81の好タイムで2連覇を達成しました。 「楽しんでレースを終えることができた」という久保選手。「2連覇を達成できたことは、とてもうれしい」としながらも、「自分の日本記録を更新しようと前日から目標にしていたので、悔しい部分はあるんですけど、次にいかせる走りができたかなと思います」と言葉を詰まらせながら答えました。 今大会では、同じ東大阪大敬愛高の北村凜選手(3年)が2位、朝野流南選手(2年)が8位と、久保選手を含めた3人が入賞。 「同じ中長距離ブロックの先輩と同期が一緒に決勝に進むことができて、自分も頑張らなくちゃという気持ちになれますし、1人じゃないという部分がとても力になった」と明かしました。 今季は春先から、インターハイ連覇と高校記録の更新が目標だと語ってきた久保選手。その両方を達成し、次に見据えるのは世界の舞台。 「800mはまだ世界には通用できていないので、自分が最初に世界で通用する選手になることを目標にして、次は1分58秒台を目指して走れるようにしっかり練習に励もうと思います」とさらなる高みを目指します。