エレガント人生が初小説を出版 恋愛あるあるのコント配信がメインで「芸人として異物の存在でいたい」
男女お笑いコンビ、エレガント人生の中込悠(35)と山井祥子(30)が15日、東京都内で行われた1日に出版された初小説「酔い醒めのころに」(玄光社)の発売記念イベントに出席した。 パパ活、インフルエンサー、メンズメイク、モブ(特徴のないキャラクター)などリアルな若者の姿を描くフィクション。短編集形式で、男性パートを中込、女性パートを山井が執筆。最終章で男女が出会う構成となっている。 芸人としてはYouTubeで〝恋愛あるある〟や男女の機微などをネタにしたコントを配信。登録者数は50万を超えるなど人気を集めている。山井はコントや小説で「人生山あり谷ありの人は少ないと思うし、日常で起こりうる成長や喜びや悲しみを表現している」と説明。中込は「小説では笑わせようという気持ちではなく、じんわり笑ってもらえたら」とアピールした。 吉本興業の養成所、東京NSCで出会い、飲み仲間の関係から2020年結成。読書が好きな山井は「もともと進路で芸人か小説家で迷っていた」と明かし、中込も「さくらももこさんのエッセーが好きで、文章を書く仕事ができたらと思っていた」と作家デビューの喜びを表現した。 単独ライブなども開催するが、YouTube中心の活動で、「キングオブコント」などの賞レースについて中込は「争いごとが好きじゃなくて穏やかに生きている感じ。芸人っぽくないですが」と説明。山井も「芸人仲間からは老夫婦みたいといわれていて、芸人として異物の存在でいたい」とマイペースを強調した。印税の使い道を聞かれると、山井は「おいしいウニを食べたい」と現実的な回答で盛り上げていた。