「煮干しサミット」初開催 消費喚起狙い、産地長崎で
生産、消費とも落ち込む煮干しの食文化を盛り上げようと、一大産地の長崎県雲仙市で20日、水産業者や地元の市民が参加した「全国煮干しサミット」が初めて開かれた。産地連携を図るため各地に呼びかけ、千葉や香川、熊本の漁業者も出席。煮干し料理を味わえたり、調理法を学べたりするブースが設置され、家族連れなどでにぎわった。 会場には大漁旗が並び、ゲストとして漁師の経歴を持つ演歌歌手鳥羽一郎さんがトークショーを実施。鳥羽さんは「煮干しは料理に欠かせない。ここで食べた(煮干しの原料の)カタクチイワシは生臭さがなくおいしかった」と語った。 雲仙市の橘湾東部漁協が煮干しづくりの先行きへの危機感から企画した。