アジアから3つのルートで世界へ 大西魁斗が選んだ道は
■大西魁斗
そして大西海斗は同じ10月6日、米国下部コーンフェリーツアーのシーズンランキングでトップ30を確保し、来季のPGAツアーカードを獲得した。これでツアー10勝の松山英樹や、今季のルーキー・久常涼がプレーするエリートフィールドに加われる。 9歳で移り住んだロサンゼルスをはじめ、少年時代を米国で過ごした。PGAツアー3勝の丸山茂樹は彼にとって長年のアイドル。コーンフェリーツアーでの厳しい戦いを通じて、大西はたくましくなった。 参戦初年度の2023年はポイントランキング100位。101位の選手とは0.49ポイント差で限定的な出場資格をなんとか維持し、24年も同ツアーのメンバーとして戦った。2月の「アスタラ選手権」でトップ10入り(8位)したことで可能性をひろげ、6月の「UNCヘルス選手権」で初優勝を飾った。この秋にPGAツアーカードを手にして「夢がかなった」大西は、直後に両親と丸山に電話をして涙を流した。 アマチュアとプロとをつなぐ循環が活発なゴルフ界。PGAツアーを目指す選手たちにとっては、様々なルートで今後さらに多くの夢が実現するはずだ。