初体験の電車に感動も…エジプト人の父が日本の“ニオイ”に言及 生活習慣の違いに「こんな楽しみ方があるとは」
◆「アラブの春」以降、エジプトでも“ぼったくり”はなくなった
――エジプトのスーパーや商業施設では、かつての値段交渉がなくなったと聞きます。 【恵さん】 値段が一律で決まったのは、「アラブの春(2011年初頭から中東・北アフリカ地域の各国で本格化した民主化運動)」以降です。スーパーやデパートで値段の交渉はなくなりました。ただ、おかしい値段になっているなと思うこともあります。いまエジプトの一番小さい通貨単位は1ポンド(190円ほど)で、日本のような1円、5円、10円といった小銭がありません。それなのに、小数点以下の値段がつけられていることがあります。観光地ではいまも値段交渉の文化は残っていますが、昔ほどではありません。日本でいう“ぼったくり”はなくなり、適度な値段になっています。 ――ご家族が日本食を食べた感想はいかがでしたか? 感動した食事はありましたか? 【恵さん】 父は日本の焼き肉に驚いていました。エジプトの焼き肉はケバブになりますが、日本のケバブとはまったく別物で、お祝いなどで羊をまるまる焼く豪華なバーベキュースタイルです。父は日本の焼き肉文化を知らなかったのですが、テーブルの上に乗る小さい網や鉄板で肉から野菜までいろいろな食材を焼いて、つけるタレもたくさんあって、簡単にいろいろな味を楽しめることに感動していました。エジプトにはキノコがないので、それも初体験で喜んでいました。作り方から食べ方、その後の片付けまですべてに感動していました(笑)。 ――恵さんは、日本の生活に慣れたからこそ、なくてはならないと感じる日本のモノや風習はありますか? 【恵さん】 いろいろ好きだから難しいですね(笑)。そのなかでも、私はお箸が好きです。世界中にもっと広がって、どこに行ってもカトラリーにお箸が入っていたらいいなと思うくらい気に入っています。エジプトでは普通のお店では売っていないので、ネットで購入します。