パンダも思ったことが顔に出る?神戸市立王子動物園「タンタン」の秘密
Q:タンタンに薬を飲ませる秘技とは? A:お気に入りのサトウキビジュースに入れて飲ませています。 甘みがあり、薬を入れてもよく飲んでくれるので、飼育員さんたちはとても助かっているそう。ジュースの中には、錠剤を乳鉢で粉状にすりおろして混ぜています。しかし、薬が苦手なタンタンは、大好きなジュースでさえ疑ってかかる時があるのだとか。 「パンダに限らず、動物への投薬は本当に難しいんですよ」と梅元さん。パンダ用の栄養食・パンダ団子に混ぜることも。 Q:飼育員の梅元さん、普段タンタンに接するときに気をつけていることは? A:タンタンとの〝距離感〟。 梅元さんは、近すぎず遠すぎず、お互いが安全な距離を取るということをいつも心がけています。適切な距離を取ることで動物のストレスを減らし、人間側も無駄なケガをするリスクを回避することができるそう。 「ハズバンダリートレーニング(※受診動作訓練)でもそうですし、通常の飼育をするときも、自分と動物の距離感を意識することはとても大事なことだと思っています。最初の頃に比べると、なんとなくですが自分の中で、タンタンの今の状態というか、気持ちを察することができるようになったと思います」。 Q:表情が豊かなタンタン。思っていることが顔に出ることはありますか? A:あります。 一番分かりやすいのは、ハズバンダリートレーニングのときで、やる気のあるなしが分かるそう。梅元さんと吉田さん(飼育員)には、細かい違いが分かると言います。 タンタンは気分によって、顔つきや目つきが全然違うのだとか。イラッとしているときは目つきがキツくなるようで、「“やったろか感”みたいなものが、出ているように感じますね」と梅元さん。 苦手な人が来たときも、バッチリ顔に出てしまうそう。「獣医の中で苦手な人が健診に来たときは、パッと顔を見て『お前か!』っていう表情をします」。タンタンが苦手とする獣医師さんは、採血や検査を担当しているため“嫌なことをするヤツ”として覚えられてしまっているのだとか。 ※記事の内容は、「水曜日のお嬢様 タンタンのゆるゆるライフ」から抜粋・アレンジを加えてクイズ形式で紹介しています。 この他まだまだ、お嬢様パンダと飼育員さんの心あたたまる日々を紹介。非公開のバックヤードでの過ごし方やトレーニングの様子なども、たっぷり掲載。自由奔放で、ちょっとおちゃめなパンダ「タンタン」の魅力がたっぷり詰まった一冊です。
テレ東プラス