米女子フィギュア界でまたスキャンダル…名コーチが性的虐待で訴えられる
現在、56歳で元五輪コーチのマウリツィ氏は、1976年の13歳の時にキャラハン氏から不適切な性的行為を受け、その後、18歳の時に性的関係に至り、不適切な行為は22歳まで続いたという。マウリツィ氏は1999年に、この事実を公表して訴えたが、米国フィギュアスケート協会は、2度目の訴えが起きるまでキャラハン氏がコーチを続けることを許可していた。 シュミット氏は、ABCニュースに「どうしてこういう問題が起きたのか。なぜ20年前は、みんなが知っていながら何も処置をしてくれなかったのか。その時、彼らが何か行動を起こしてくれれば、私は虐待をされなかったかもしれなかったのに」と語っている。 一方、キャラハン氏の弁護を務めるディーン・グロウルックス氏は、ABCニュースに対して「シュミット氏の申し立ては100%誤りだ。彼らの言うことは真実ではない」との声明文を出した。 同記事によると、キャラハン氏は、セーフスポーツセンターが調査を完了するまで米国フィギュアスケート協会から一時的に活動停止となっているが、この一件の最終判決が出されるのは18カ月以上後になるという。 CBSニュースも「ショッキングな申し立てが明らかになった」と、今回の提訴を報道した。マウリツィ氏が、20年前に訴えたときに、適切な処置を取らなかった米国フィギュアスケート協会の「犯罪の恐れがあっても未解決の訴訟についてのコメントはしないが、性的虐待の被害者すべてを全面的に支援する」という声明文を紹介した上で、マウリツィ氏の「選手を第一に考え始めることを希望するし願っている」というコメントを掲載した。 次から次へと明らかになる米国女子フィギュア界のスキャンダル。今後、この問題は、法廷に移されるが、そこでさらにショッキングな事実が明らかになるのかもしれない。