債券上昇、米金利低下や国債買いオペで-長期金利約1カ月ぶり低水準
(ブルームバーグ): 9日の債券相場は上昇。長期金利は約1カ月ぶりの低水準を付けた。11月の雇用統計を受けて米国の長期金利が低下したことや日本銀行が通知した国債買い入れオペが相場を押し上げている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、債券相場は米金利低下や日銀買い入れオペによる需給引き締まり期待などで堅調に推移していると指摘。過度な日銀12月利上げ期待の後退で「前週末に買い戻しとなった流れも続いているようだ」との見方も示した。
日銀は午前10時10分の定例の国債買い入れオペを通知。対象は残存期間1年超3年以下、5年超10年以下、25年超で、いずれも買い入れ額を前回のオペから据え置いた。
内閣府が9日発表した7-9月期の実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率換算で1.2%増だった。速報値の同0.9%増から上方修正された。市場予想では1.0%増が見込まれていたものの、債券相場の影響は限定的だった。
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Hidenori Yamanaka