結婚式に「渋沢栄一」のご祝儀を包もうとしたら、SNSで「不倫で有名だからNG」との意見が! これって“新マナー”なの? ほかのお札を包むべき?
2024年7月に新紙幣が発行・流通されましたが、新紙幣を巡りあるマナーが話題になっています。 それは「結婚式のご祝儀に渋沢栄一の1万円札は不適切である」というもの。なぜこのような議論が生まれ、「マナー」として言われるようになったのでしょうか。 本記事では、新1万円札の肖像画である渋沢栄一と、本当に新1万円札は結婚式のご祝儀として不適切であるのかについて解説していきます。 ▼友人からのご祝儀が「2万円」だった! これってマナー違反?
結婚式のご祝儀マナーとは
結婚式のご祝儀マナーとして従来から浸透しているものとしては、ご祝儀に新札を包むというものです。 よく「ピン札」と「新札」を混同している人がいますが、「ピン札」は使用済みでもシワや折り目のないきれいな紙幣のことで、「新札」は発行されてから未使用のものをいいます。基本的に新札は銀行や郵便局などの金融機関でしか手に入らないので、早めに準備しておくとよいでしょう。 また紙幣の入れ方にも作法があり、取り出したときに「紙幣が表を向いて、さらに肖像画が上にくる」ように入れるのが、慶事の紙幣の扱い方です。ご祝儀を包む際は「新札であること」と「紙幣の向き」の2点に注意しましょう。
渋沢栄一ってどんな人?
新紙幣の肖像画の1人として採用された渋沢栄一は、「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家で、日本で最初の銀行を設立したのをはじめ、500社以上の会社設立と経営に携わってきました。私生活では2度の結婚をしています。 実は渋沢栄一は女性関係が派手であったと言われており、妻以外にもいわゆる「妾」を複数囲っており、彼女たちとの間に多くの婚外子ももうけました。妾のうちのひとりは妻とほぼ同時期に渋沢栄一の子を産んでいたり、妻のいる自宅に妾を住まわせていたりといった逸話も残されているのです。 「英雄色を好む」ということわざもありますが、実業家として多くの成功を収めた一方で、このような女性関係があったことが分かります。 渋沢栄一が生きていた当時と現代では、結婚への考え方や価値観が異なりますが、このような女性遍歴から「不倫三昧であったとされる渋沢栄一が描かれた紙幣は結婚式のご祝儀としては不適切」という考え方が生まれたのではないでしょうか。