「阪急うめだ本店」NPOと一般の人が触れ合う大規模イベント ── 盲導犬PR活動なども
「H2Oサンタ NPOフェスティバル」が阪急うめだ本店の9階、祝祭広場で開催されている。これは阪急・阪神百貨店をはじめとするH2Oリテイリングが取り組む社会貢献活動で、さまざまな社会貢献団体と一般の人たちを結びつけて、チャリティーの輪を広げることを目的にしたものだ。「気軽に社会貢献がしたい」という人たちがいる一方で、「活動を知って欲しい。支援が欲しい」というNPOなど活動する団体がおり、それらをひとつにつなぐ珍しい大規模なイベントとなっている。24日まで。
めったにない盲導犬と触れあう機会
「本店には年間約5000万人が来て頂いているので、百貨店の得意分野を生かした取り組みを考えたとき、お客様と社会貢献をつなぐ機会を設けられたらと、2012年から活動を始めました。この2年余りでざっと50団体の活動をご紹介してきましたが、今回のイベントではその中から16団体の方に来て頂きました。前半8団体、後半8団体の2部構成になっています」(阪急阪神百貨店チャリティー企画部、外間孝次さん) 「日本ライトハウス」「三陸ボランティアダイバーズ」「日本クリニクラウン協会」「関西盲導犬協会」「チャイルド・ケモ・ハウス」「アニマルレフュージ関西」など16団体だ。 なかでも、興味を引いたのは、盲導犬だ。普段の生活で盲導犬に触れる機会は極めて少なく、家族連れや子供たちが群がっていた。日本には11法人の盲導犬訓練施設があり、1010頭(2014年8月)の盲導犬が活躍しているという。ただ、盲導犬を希望する人は3000人~4000人で、盲導犬の普及は完全に進んでいないのが現状だと言われる。 「盲導犬は1000頭余りが活動しています。訓練を受けて1歳くらいでデビューしますが、すべてがデビューできるわけではなく、合格率は3割~4割。平均寿命は13,5歳。これはほかの犬よりも長いです。この子たちは生まれたときから、獣医さんに健康状態もしっかり管理されていますから。健康面はばっちりです」(社会福祉法人日本ライトハウス、盲導犬訓練所の中村悦子さん) なお、一頭の盲導犬がデビューするのに、500万円~600万円の費用がかかるという。それを無料貸与している。国からの補助と一般の人たちの寄付で成り立っているので、PR活動も重要になってくるわけだ。