【オーガニック日本茶を世界へ販売】「ISSO TEA」、越境ECや空港に限定店を展開
ISSO(イッソ)は今年5月、オーガニック日本茶の越境ECサイト「ISSO TEA(イッソティー)」を開設した。日本の文化を再認識させ、次世代に継承することを目標とする。 【<画像14点>種類が豊富な「ISSO TEA」の特徴やラインアップ】 健康意識の高まりから海外で認知度が高まっている日本茶を選んだ。サイトでは「シグネチャー煎茶」や「レモングラス緑茶」など7種を取りそろえている。「シグネチャー煎茶」は、国内産の茶葉のうち3%という有機茶葉から高品質なものを厳選した。商品に付けたカードにはレーダーチャートを使用した味わいやピクトグラムによるお茶の入れ方が日本語と英語で表記されている。 全種、茶葉とティーバッグを用意しており、急須がなくても入れられる。ティーバッグは海外の人も楽しめるように、マグカップの容量で入れてちょうど良い分量に調整した。国内外で試飲を繰り返して、海外の水で入れてもおいしく飲める味に仕上げたという。 オフラインでの顧客接点の創出にも注力している。8月から香港にある「すき焼き中川」でも提供しており、店舗で飲んだ顧客からの注文も入っている。10月からは成田空港にある土産店「Little Japan」内に期間限定で出店し、訪日外国人が商品に触れる機会を増やしている。 海外からの日本茶への関心の高まりとは対照的に、国内では茶葉から入れる人が減り、日本茶への親しみが薄くなったと感じている。パッケージが古めかしく見えたり、似通っているものが多かったりして個性がなくなっていることも課題に捉えている。これらを踏まえ、現代の生活様式に合った「私だったら欲しい日本茶」を目指しているという。 だが、茶葉をネットで購入することの消費者の心理的な壁は高いとみる。 「自国のスーパーマーケットにはどこかの産地の緑茶が置いてあるはず。オフラインでの接点をきっかけに、『ISSO TEA』で買える日本茶を魅力的に感じてほしい。現地のディストリビューターやパートナーとの連携も進めていきたい」(齊藤雅枝CEO)と話す。
「日本ネット経済新聞」記者 岩川彩夏