「居場所がないとされていたが…」冷遇されても”質の高い仕事“を続ける遠藤航の足跡に海外メディアが再脚光
その豊富なキャリアが改めて脚光を浴びている。 リバプール2シーズン目の遠藤航は、プレミアリーグでの出場機会が限られる中でも、チーム内で貴重な役割を果たしている。カラバオカップ準々決勝のサウサンプトン戦ではセンターバックとして先発フル出場し2-1の勝利に貢献した。 【動画】遠藤航がさすがの存在感!マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたサウサンプトン戦のプレーを見る 数少ない公式戦での先発、さらに通常とは異なるポジションでも高いクオリティを発揮する遠藤に対し、米メディア『FANSIDED RUSH THE KOP』がベテランとしてのポテンシャルに高い評価を送っている。 現地時間12月24日のトピックにおいて、同メディアはリバプール加入直前の遠藤のパフォーマンスを振り返っており、「1年半前、シュツットガルトのキャプテンとして、入れ替え戦となるプレーオフを戦い、ハンブルクを相手に合計スコア6-1で勝利、ブンデスリーガ残留を決めた。それは、日本代表がカタール・ワールドカップのノックアウトステージに進むという前例のない快挙を成し遂げた、波乱に満ちたシーズンを締めくくるものだった」と綴っている。 過去のプレーでは他にも、リバプール1年目の昨季を回想。同メディアは、「プレミアリーグのベテランであるジェームズ・ミルナーが18か月前にチームを去った際、ユルゲン・クロップ監督は彼のプロ意識が現代サッカーでは希少な存在であると嘆いた。しかし、クロップが予想していなかったのは、そのミルナーの空白を埋めるワタル・エンドウの静かな決意だった」とスタメン定着を果した前シーズンの活躍を称賛している。 また、常時出場ができていない今季についても同メディアは、前回のサウサンプトン戦でのプレー内容を挙げ、「アルネ・スロット体制の下、本来なら居場所がないとされていたエンドウだが、その夜のパフォーマンスではそんな兆しは微塵も見せなかった」と評している。 さらに、今後の出場を見通し、カラバオカップやFAカップ以外でも、「チャンピオンズリーグの『リーグフェーズ』の残り2試合(リールとPSV)では、番狂わせを避けるためにエンドウの堅実なプレーが必要となるだろう」と予想する。 加えて同メディアは背番号3の貢献度を称えながら、「もしリバプールの選手たちがエンドウの足跡を辿り、移籍の噂やタイトル争いのプレッシャーといった外部の雑音を無視できれば、スロット監督のチームが今季主要タイトルを1つ以上獲得すると考えない理由はないだろう」として、今後への見解を示している。 カップ戦では年齢が一回り以上も下の若手選手とも同時にピッチに立ち、好連携もみせてきている遠藤。過密日程での戦いが続くこの先のシーズンでも、その存在感は増し続けていくはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]