「やっぱりここが故郷だから」ロシアによる攻撃が続く中ウクライナに戻った家族の心境は…
「以前はウクライナが勝つと思っていた」
ウクライナで実施された世論調査によると、ウクライナ国民の88%がロシアとの戦争にウクライナが勝利すると答えている。一方、そのうち「必ず勝利する」と答えた割合は2年前の81%から56%に減った。テチアナさんは2月に取材した際、「ロシアがこれ以上侵攻しないという確約があれば、いま占領している地域はロシアに渡して戦争を終えてもいいのではと最近思い始めている」と言っていた。いまも同じ考えなのか聞いてみた。 「いまは誰が勝つか断言することができません。以前はウクライナが勝つと思っていましたが、いまの状況を見ると分からなくなっています。人命をどう守るか考えていけば、答えは出てくると思います。もし私が権力者であれば、人が死なないこと、苦しまないことを第一に考えます」
「日本の人々に心から感謝しています」
最後に日本政府や国民に望むことを聞くと、テチアナさんは「私たちはいつも日本の人々に支えられてきました。心から感謝しています」と語った。 「私はすべての人々が平和と調和の中で暮らすことを望んでいます。戦争が早く終わり、ウクライナに平和が戻ることを願っています。インタビューをありがとうございました」 (この記事のインタビューは、ポーランドでウクライナ避難民の支援活動をする坂本龍太朗さんの通訳のもと書簡で行われた)
鈴木款