「池江璃花子選手の“がまん強さ”の秘密」親が心を鬼にしてでも教えなければいけないこと
がまんを教える
親が主導権を持たなければ、子どもに「がまん」を教えることはできません。 「がまん」は、子どもが小さいうちは、ほんの少しの努力でできます。大きくなればなるほど、「がまん」を教えるのは難しくなってきます。 がまんのできない子は、家のなかではそれが通用しても、外でも同じようにやることはできません。誰もが自分の言うことを聞いてくれるわけではないし、わがままな子とは、ほかの友だちが遊んでくれません。結果、本人が一番ストレスを感じることになるのです。 子どもはお母さんのことが大好きですから、とくに小さい頃は、母親の言うことをそのまま受け入れてくれるものです。 がまんができたときは、「いい子ね」「よくがんばったね」と、お母さんがいっぱいほめてあげましょう。そうやって小さながまんを積み重ねていくことがとても大事です。 ところで、2歳前後に、何でも「嫌だ」と言う時期があります。それは「反抗」というよりも、「嫌だ」という言葉を覚えた喜びとか、なんとか自分でできるようになったことを親やまわりに認めてほしい、という思いから始まっています。 それに対して、お母さんが「反抗期」と大げさに受け止める必要はありません。 「そうなのー。嫌なのねー」とそれも含めて、おおらかに受け止めましょう。 たとえば、外に出かけようとしているのに、靴をはくのを嫌がる場合、 「何言ってるの! 早くはきなさい!」 と、感情的になったり、無理やりはかせようとしたりすると、かえって大変です。 「そうなのー。嫌なのねー。嫌だけど、靴はこうかー」 と子どもの気持ちを受け止めてから、親のペースに持っていって靴をはかせたり、 「じゃあ、はかなくてもいいけど、ママはお散歩に行くからね」 と、子どもが無理を言うことに取り合わない姿勢でいたりすると、子どもはぐずっても通用しないんだと学ぶのです。 親が過剰反応して、子どもと同じ土俵で言い争わないことです。子どもの成長のために必要なことを親が示しているのですから、余裕を持って子どもと接することが大切です。 【ポイント】 何でも「嫌だ」と言い始めたときは、まずは認めてあげる。親が過剰反応して、子どもと同じ土俵で言い争わない。