富岡西・選手紹介/6 チーム一の努力家 吉田啓剛三塁手(2年) /徳島
<第91回選抜高校野球> 「太陽みたいに元気でいたい」と、人一倍声を出してチームを盛り上げる。プレーでは、広い守備範囲や強肩、好機に強い打撃が持ち味。昨秋の公式戦では打率5割とチーム2位の好成績を残した。 野球を始めるきっかけとなった兄2人も学校OBで、文武両道の校風にひかれて自身も入学。通学に1時間かかるが居残り練習も惜しまず、仲間からは「チーム一の努力家」と一目置かれている。 新チーム発足時は「ミスしてはいけない」と緊張するあまり、エラーを恐れて体や表情が硬くなった。殻を破ったのは8月の県外遠征。練習試合で連続3回トンネルしたが「もう皆に隠すことはない、全部さらけ出そう」と開き直り、それ以降は緊張がほぐれて思い切った守備ができるようになった。 最近でも、ゴロ捕球の姿勢を意識し、守備の精度を高めている。センバツまでの限られた時間で集中して練習に取り組み「一日でも多く甲子園のグラウンドに立つ」と誓う。【岩本桜】