8月中にBクラス確定…どん底の「西武」が“データ分析の専門家”を募集「改革の目玉」となるか
データサイエンティストの募集
シーズン117試合目でBクラス入りが確定。9月4日現在で38勝81敗2分け。チーム勝率は3割1分9厘。球団として最多敗戦数は、西鉄ライオンズ時代(1971年)の38勝84敗8分け。球団ワーストの更新だけでなく、残り22試合あるので、「シーズン100敗もあり得る」状態は変わっていない。 また、今季はロッテに開幕からなんと16連敗。同一カードのプロ野球連敗記録としてワーストを更新した。そしてエースの高橋が9月3日のオリックス戦で敗戦投手となり、今季1勝も挙げないまま11敗を喫し、こちらは球団ワースト記録を更新した。 不名誉な数字を羅列したのは他でもない、こうした数字(データ)を分析し、生かしていくことが、新生ライオンズに課せられたテーマでもある。 「西武は8月末、球団職員募集を告知しました。その中に、データサイエンティストの募集があったのです。球団は今季、データサイエンティストを2人採用し、データ戦略室として発足していますが、さらなる強化を図るのでしょう」(スポーツ紙デスク) データサイエンティストとは、集めたデータを解析するだけでなく、統計解析や数理モデルなど高度な知識をもとに多面的にデータを読み解く専門家だが、西武の募集告知にある「業務内容」を見ると、「データを活用して深層的且つ潜在的な能力を見極める選手評価」「選手やチームのパフォーマンスを確度高く予測する戦力予測モデルの構築と運用」「選手育成計画を基に成長進捗管理モデルの構築と運用」などが挙げられている。スコアラーやアナリストよりも深い洞察と将来への分析力が要求される仕事のようだ。 「どの球団にもデータ分析・解析部門はありますが、データサイエンティストを本格的に導入したDeNAは異業種から積極的に採用し、統計学や確率論を専門に勉強したスタッフが戦術だけでなく、チーム編成への判断材料を提供しています。ソフトバンクやロッテにも、同様の業務を担う専門家がいます」(同)